2015年1月25日日曜日

美味ではなくとも


昨晩からの雨が続く日曜日、今日は入院中の知人の見舞いの日、正午過ぎに午後1時からの面会時間に合わせて持って行くものをトートバッグに収めて車で出発。

車だと到着まではほんの10分ほど、近いです。

救急指定ではありますが、一般外来のない今日はさすがに人も少なく静か、エレベーターで上の階へ上がり知人のいる病室へ。

・・・行ってみると眠っていた。

なので荷物だけ置いて同じ階の散策、病院周辺は人や車の往来が激しくてあんなに騒々しいのに、そこは時折聞こえる看護婦さんの歩く音以外は空調の音だけが微かに聞こえる静けさ。

エレベーターの前には自動販売機や誰もが使える流し台や公衆電話があり、そこの長椅子に座って手持ちのお茶を飲んでいたら別の見舞いの人であろう女性が病院の職員に食事のことでクレーム中。

「食べなきゃいけないのは本人だって分かってますよ? でも美味しくないから食べないってはっきり言ってるんです、もっと美味しくできません?」

そのやりとりの双方の姿ははっきり見えている、私は聞きながら苦笑してしまった、そこは割烹旅館ではないのだ。

病院で出される食事というのは必要な栄養を得るのが第一の目的、味が良いに越したことはないだろうが、たとえ不味くても身を養う大切な栄養源ではないか、治療の大切な一部であり薬のようなものだと思うべし。

美味ではなくとも苦くないだけ良いではないか。

クレームをつけられた職員は「改善策の提案という形で現場に伝えておきます」と答えていた。

さて、知人の病室へ戻ってみればまだ眠っている、退屈なので病室から通路を1枚パチリ。

静寂の中、ベッドの隣の椅子に腰掛けてそのまま30分ほど過ごしましたが、熟睡しているようなので結局荷物だけ置いて帰ることに。

昼間にぐっすり眠ってしまうと、消灯時間の早い病院の夜は眠れないままさぞ退屈するのではなかろうか、起こせばよかったかな?

消灯時間は確か午後9時か10時か、そのくらいだったはず。