2016年6月18日土曜日

暑くなる冷房装置

今日も実家町内の集まりで町内の集会所に行った、午後7時からということだったので少し早めに着いて待機していた、時刻は午後6時半を過ぎた頃。

雨が近いせいで蒸し暑い、南寄りの風で12畳の部屋がムッと暑いがエアコンがないので扇風機を回していた、それを見た私よりも早く来ていた人が「物置き(集会所の)に冷風扇があったはず」と言って取りに行った、数分後に少し重そうに持ってきたのは空気清浄機のような電化製品だった。

フィルターもきれいに洗って乾かしていたので状態はとても良い、早速背面から不織布のフィルターをセットし水を規定量入れてスイッチを入れた、運転音は静かだった。

前面から風が出ている、手をかざすとほんのりと冷たい、原理は簡単で不織布のフィルターが回転し常に水に濡れている状態となり、そこへファンの風を通すという仕組み、フィルターの水が蒸発する際に気化熱を奪うので若干温度の低い風となって出てくるというものである。

風量もそこそこあって冷たすぎず心地よかった。

だが、しばらくするとなんだか肌がべとつくようになってきた、確かに温度は少し下がった風が出てくるのだが、水の蒸発を利用しているので湿度が上がる、なので蒸し暑く感じるようになった。

折しも雨が近くで南寄りの風は湿っている、それが故に体感的に暑くなったのだ、結果的に風の吹き出し口だけが涼しいという状態、室内の湿度が高くなったので運転を止めた。

私は冷風扇というものは知っていたが実際に使ったのはたぶん初めてだと思う。

この冷房装置は使うタイミングを選ぶと思う、湿度の低い乾いた風が吹く時に使うのが効果的なはず、蒸発も盛んに進んで気化熱をどんどん奪って温度は下がるだろうし、湿度の上昇の影響も受けにくい。

物置きに眠っていたのには理由があったのだ、使うタイミングを活かせなかったからだろう、それに、確実に冷えて便利なものならばもっと流行っているはず。

背面から入れた水そのものを冷たい氷水などにすればもっと違うのかもしれないが、それとて真夏だとすぐに生ぬるくなってしまうだろう。

そういえばスポット用のエアコンのようなものが売られていたような記憶がある、通常のエアコンと同じくコンプレッサーを搭載したもので確実に冷やせるのだ、まるで布団乾燥機のような筐体で背面からはコンプレッサー等の運転熱が排熱されるというものだった。

冷やす仕組みがエアコンと同じなので確実に冷たい風を得られるのだが、背面から運転熱が出てくるので前面でしか涼しさは得られない、それを回避するべく背面から吸気も排気も蛇腹のホースで屋外から出来るように窓枠に取り付けるキットのようなものまであったような・・・。

笑ったのはそのキットと取り付けた上で前面からの冷風をこたつの中に吹き込み、冬に暖まるべく使っていたこたつを夏に涼むための「逆こたつ」として使っている人がいた、確かテレビで見たのだと思う、なるほど、スポット用のそれでもこたつの中を満たすには充分な冷風が出てくるのだ、アイデアだなと思う。

スポットエアコンと似た仕組みの冷風除湿機というのもあって、これも確実に冷たい風は出てくるし、排気を室外へ逃がすキットがあるのだが、これはスポットエアコンと違って空気の吸気は室内からなので屋外への排気もまた元々は室内の空気なのだ、失われた室内の空気は室外から補われることになる、その補われる空気とは冷たくない空気なので冷風除湿機は本当に前面のみのスポット冷房としか使えない。

スポットエアコンも冷風除湿機もタンクに溜まる結露した水の処理が面倒臭そう。

仕組みなど考えるとなんだかややこしいが結局のところ壁型エアコンに勝るものはないということになる、今年の夏は暑いそうだ、今日の集まりの最後に集会所で倒れる年寄りが出る前に町内会の雑費を足しにして安いエアコンを取り付けてみてはどうかと言ったところ現在のところ雑費は3万円程度だと言う。

なんだ、その倍の6万円はあると思っていたのに3万円なのか、理由を訊けば春に汚水管が詰まった時(2016年4月11日のブログ)に業者へ払った費用で3万円ほどを使ったのだと言う、ああ、あの件か、なるほど。

3万円ではエアコンは難しい、しかも広さが12畳あるので。

まあ、数ランク上のエアコンを買うとなればカンパ込みで来年度の雑費も足してということか、今年は無理のようなので、真夏の集会は扇風機+アイスノンで凌いでみようか。