2016年9月8日木曜日

不要品が宝に化ける時

私はかなりの頻度でネットオークションを利用する、入札し落札する側ではない、出品する側で。

今までに出品した品数は総数で141、そのうち落札されたのは130、私としてはそこそこの成績だと思っている、まあ、出品数が141というのは他所から見れば微々たるものだとは思うが。

なにせ、出品数が4桁という人は珍しくない。

この141のうちの1つが今日落札された、古い音楽雑誌である、FM放送をメインにしたもので1991年に200円で購入したものだった、どうしてそんな古い雑誌を持っていたのかと言えば・・・いやいや、大事に保管していたのではない、古い8ビットパソコン(富士通のFM77AV2)に付属していたFDに用がありパソコン本体もろとも梱包していた箱から取り出したのだが、その時に箱の底からスペーサー代わりに敷いていた雑誌を見付けたのだった。

捨てようか、いや、欲しがる人がいるかもしれないと思って出品したところ800円ほどで落札された次第、ちなみに出品価格は100円。

私は何でも100円でしか出品しない、おかしな値付けだと思われるかもしれないが、オークションに出された品の価値と価格は入札する側が決めるものだと思っている、なので一律で100円だ、価値があれば入札で競って価格も上がるだろう、それなりの価値ならば競うほどでもなく価格は上がらない、全く価値が無いと判断されれば誰も入札せずに終了する。

傷や汚れはほじくり返すほど説明し画像で見せるようにしている、目視では確認できるがデジカメでは撮りにくい引っ掻き傷などは意地でも写して見せている、今までに到着した品に告知されていない不備があったというクレームは一度も無い。

今までに出した品は書籍や雑誌、CDにDVDや電子機器、ゲーム機本体にゲームソフト、たったそれだけのジャンルである。

ちなみに、最も高く落札されたのはシャープ製の古い独自仕様のパソコン「X68000XviCompact」で使っていた「親亀・子亀」と呼ばれていたシャープ純正外部拡張メモリ(2MB+2M=4M)に数値演算コプロセッサのMC68882を載せたセットで38,400円だった、出品した私もびっくりである。

意外と値が上がったのは山崎ハコのCD「十八番」で4,000円だった、落札されないだろうなとは思っていたのだが。

逆に入札者が結構いるだろうと思って出品したSCSI接続の光磁気ディスクドライブ(230MB)は入札者が1人でそのまま100円で落札者となった、送料のほうがずっと高かった。

オークションは面白い、まるで「大人のお店やさんごっこ」である、が、金のやりとりが絡むので気は抜けない、己の品に対する出品前の粗探しや落札後の発送の梱包には神経を使う、そのぶん落札者から受け取りのお知らせと良い評価がつくとホッとするのだ、「何を面倒臭いことを」と思われるかもしれないが、この面倒臭さがまた良いのだ。

さて、今日その箱から取り出した古い8ビットパソコン、かれこれ30年ほど前のものである、これもいつか出品してみようか、それとも、今まで持っていたのだから記念のまま残しておこうか、そのうちまた考えてみよう。